夫婦でも土曜の昼ごはんで集合、午後はのんびり過ごす

コストをかけずに自力でやりたいという方も、孤独な気持ちで努力を続けるのは至難の技。うまく他人の目を活用していきましょう。

「みんチャレ」という習慣化アプリでは、アプリ内で5人1組の匿名チームを作り、ダイエットや資格試験の勉強など、同じ目標を持つ仲間とチャットで励まし合うことができます(基本は無料ですが、複数チームに加入する、記録を残すなど、一部機能は有料になります)。

別々の目標を持つ場合でも、家族や友人間で時間を決めて取り組むというのもいい方法ですね。

我が家でも土曜の午前中は勉強や作業の時間に充てることが多く、それぞれ朝から自室で作業して、昼ごはんで集合、午後はのんびり過ごす時間としています。

写真=iStock.com/Drazen_
※写真はイメージです

1人で頑張るという場合も、SNSで仲間を見つける、LINEグループで友人と進捗を報告し合うなど、ペースメーカーを見つけるといいでしょう。

「みんチャレ」以外では、「Studyplus」という学習管理アプリも、大学入試や資格試験の受験生を中心に人気です。学習時間が記録できるのに加え、アプリ内で同じ資格の勉強をしている仲間と繋がることができます。

東大で学んだ年1冊本を書き上げるためのコツ

私は、平日に会社員として働いており、整理収納アドバイザーの仕事は副業でおこなっていますが、2019年から年1冊のペースで書籍を執筆してきました。

本作は、監修本も含めて6冊目の本になります。

これを言うと必ず、「どこにそんな時間があるのですか?」と聞かれるのですが、私の執筆作業はすべて、年末年始とゴールデンウィークの休暇中におこなっています(本書は年末年始の休暇中に書いています)。

1時間あたり3000文字。

1日5時間の作業。3~4日間で1冊(約6万字)、書き上げます。

もちろん、その後、編集の方とのやりとりで直しは入りますが、基本的には文章を書くのは休暇期間中が勝負です。

1時間あたり3000文字というスピードは、ライターを本職としている方からすると、そこまで爆速というわけではありません。

ただ、途中でネタ切れを起こすと手が止まってしまうので、ネタについては執筆に向けて、1年程前からコツコツとメモ帳にストックしておきます。

「一気に書かずにこまめに書き溜めておけばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、会社員として日々働いている中で、細切れの集中力で書いた執筆物よりも、「今書くしかない」という集中力で一気に書き切った文章のほうが、読み応えがあるのではと感じています。

何より、何かのアウトプットを目標にしていても、「時間のあるときにやろう」と思っていると、忙しい日々ではなかなか機会を見つけられないもの。

特にボリュームのある執筆や、論文の作成など、文字数が1万字を超えるようなアウトプットは、短期間、ほかの予定を入れずに、集中して机に向かうことが有効だと考えています。

私は大学時代には東京大学経済学部で、大学院時代には一橋大学大学院の金融戦略・経営財務プログラムで、それぞれ卒業論文・修士論文を書いています。

ボリュームのある論文は、ある程度一息で書かないと、矛盾のある主張同士を組み合わせてしまったり、自分が最初の頃に書いたことを忘れて重複してしまったりと、うまくいかなかった経験があります。