霞ケ関駅近くの「官僚観察カフェ」からの眺め
訪れたのは各省庁が並ぶ霞ケ関駅周辺。駅を出ると、農林水産省が入った合同庁舎や、外務省,裁判所などの、威圧感漂う建物が目に入ります。この街に一見して似つかわしくない(人のことを言えませんが)、自由人風の男性がお菓子を食べながら歩いていました。
この行為も、官僚に対するマウント的な意味合いがあるのでしょうか。また、ロン毛にシャツの前のボタンを3つくらい開いた業界人風男性が「女性に240万円かかったから……」などと大きな声で、電話で話しながら歩いてきました。なぜか官僚ではないクセが強めの人と遭遇しがちです。
このあたりはカフェが見当たらず、ストイックな街並みでした。よほど観察されたくないのでしょうか。もしくは、カフェで一般人への秘密漏洩を危惧しているのか……。
特許庁や資源エネルギー庁などが入る建物の方に向かうと、メガネにスーツのまじめそうな官僚風の方々が増えてきました。文化庁や金融庁が入る中央合同庁舎7号館方面へ。ここでやっと商業施設が出てきました。「霞が関ビルディング」「霞が関コモンゲート」などの施設には飲食店が入っています。
「霞が関コモンゲート」に足を踏み入れると、国家公務員風の若い男性が、廊下で立っておにぎりを食べながら電話しているところに遭遇。エリートはここまで自分を追い込んで働くのかと、戦慄を覚えました。
このビルではレストランでランチしているスーツ姿の女性2人も見かけましたが、折り目正しくシャキッとした姿勢に優等生感が漂っていました。また、霞が関ビルディングの地下のフリースペースにはパソコンを広げて働く方々がいて、静かな熱気が漂っていました。
「官僚観察カフェ」といえるのが、このビルのロビーフロアにあるカフェ。コーヒーは800円以上と高めですが、本格的な味わいで、街の風格に負けていません。窓からはちょうど霞テラスを通って、金融庁や文部科学省、スポーツ庁の建物に出入りする人々の姿が見えます。
夕方になると噴水がライトアップされ、ゆったりした足取りで官僚や国家公務員の方々が歩いています。黒やグレーのスーツなどまじめな服装が多く、帰路につく彼らと一緒に駅へと向かっていると、自分も国を背負う精鋭の一員になったかのような錯覚が。観察というより、鋭気を吸収できそうです。
番外編の「○○観察カフェ」は、渋谷スクランブルスクエア内にある某カフェ。窓からの観察ではないですが、何回か訪れた時に、かなりの確率である業界の人がいることに気付きました。
それは、暗号資産系……。