20代、30代の早いうちからお金について考えてみる
お金で困らない人生の準備を始めよう
お金について考えることは、人生を考えること
お金は生きていくために欠かせないものです。必要なものと交換でき、労働の対価や価値を査定する尺度にもなり、貯めておくことも増やすこともできる、人類史上トップクラスの発明品と言えるでしょう。
でも冷静に考えると、紙幣はただの印刷物。「日本銀行券」という価値が乗っかっているから、私たちは「欲しい」と思ったり「増やしたい」と思ったりするのですが、日本という国が破産してしまったらただの紙切れ。鼻もかめません。そう、お金は絶対的なものではないのです。
お金の価値や必要性だって、誰にとっても同じとは限りません。Aさんは年収1000万円ないと不安でも、Bさんは年収200万円で幸せに暮らせるかもしれません。一律に「子育ては1人1000万円必要」「老後には2000万円必要」とあおるのは、お門違いだと私は思うのです。
大事なことは、「私に必要なお金はいくらなのか」を考えることです。それは人生をどう生きるか考えることと同じだから。
人生での大きな出費例を示しましたが、あくまで参考資料。そのつど「この出費は自分にとって必要なのか」と考えたり、「なんでこんなにお金がかかるのだろう」と疑問を持ったりすることが、人生や社会を理解することにつながるのです。そしてそれこそが「お金で困らない人生」の出発点になるはずです。