「今のやり方でいいか?」見直すタイミングは

とはいえ、妻の収入が半減し、支出が増大、さらには次男が長男と同じ私立中学校への進学を希望しているわけですから、もう一段、いや二段の大きな改革が必要です。

次男も中学校から私立となると、さらに年間100万円前後の教育費が加算されていきます。そのためには、ユリコさんの収入を増やすか、次男の進路を見直すか、検討が必要になっていきます。結果、次男の意思を尊重し、ユリコさんの収入を増やすプランを選択しました。

早速正社員職を目指し、資格取得の勉強を始めています。やはり派遣社員だと雇い止めの心配も尽きないし、残業も厳しく制限されてしまうから、と。

横山光昭『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』(インプレス)

工藤家は、これからが正念場。教育費と老後資金は綱引きの関係ですから、教育費がさらに増えれば、老後資金の準備が厳しくなります。ですが、次男の教育費が片付くであろう50代半ばから貯め始めるのは遅い。次男の進路が決まった時点で、月の支出の黒字部分やボーナスの一部を運用しながら投資などで備えていくことも視野に入れるべきでしょう。

人生、計画通りに行かないもの。未成年の子がいる世帯は、なおさら「想定外の連続」に見舞われます。ですが、その都度仕切り直しをすれば、傷は広がりません。

支出や収入に少しでも変化が出た時は必ず、そうでなくても一年に一回は、「本当に今のやり方を続けていいのか?」と見直しをしてほしい。本来、ライフプラン表は毎年見直すべきものですから。

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