パリ五輪代表はナイキ優勢だが…東京マラソンで“大激戦”の予感
各ブランドにとって、箱根駅伝に次いでプロモーションが期待できる国内レースは東京マラソン。今年は3月3日に開催されるが、どうなるのか。
東京マラソンはアシックスが第1回大会からスポンサードしている。それだけに同社に注目が集まるが、ナイキとアディダスからも目が離せない。
今大会は、男子マラソンの前世界記録保持者で五輪を連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)と、昨年のロンドンマラソンとシカゴマラソンを制したシファン・ハッサン(オランダ)という世界のスーパースターが登場するが、ふたりはナイキを愛用する選手だ。
男子はこの大会がMGCファイナルチャレンジレースにもなっており、MGCファイナルチャレンジ設定記録(2時間05分50秒)を上回った日本人トップがパリ五輪代表となる。日本人出場予定選手では男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)、前回日本人トップの山下一貴(三菱重工)はナイキを履いている。アシックス勢は細谷恭平(黒崎播磨)の期待が大きい。
アディダス勢は新谷仁美(積水化学)が日本記録(2時間18分59秒)の更新を目指す。箱根駅伝で快走をもたらした〈ADIZERO ADIOS PRO EVO 1〉を着用する可能性もある。どんな走りを見せるのか楽しみだ。
なお、すでにパリ五輪のマラソン代表に内定している小山直城(Honda)はナイキ、赤﨑暁(九電工)はニューバランス。同じく女子の鈴木優花(第一生命)と一山麻緒(資生堂)はナイキを履いている。
男女ともにパリ五輪代表は残り1枠。男子はMGC3位の大迫傑(Nike)、女子はアシックスで日本記録を打ち立てた前田穂南(天満屋)が“リード”している状況だが、3日の東京マラソンと10日の名古屋ウィメンズマラソンで決めることになる。
トップ選手の活躍がマーケティングにも大きく影響するだけに、パリ五輪をめぐる6枠の“シューズ争い”にも注目したい。