医学的に見ると、誰にでも優しい男性には浮気癖がある

「誰にでも優しい男性には、浮気癖がある」とお伝えしましたが、これは私の主観ではなく、医学的な根拠のある話です。

その根拠とされるのが、テストステロンに代表される男性ホルモンの存在です。

男性ホルモンは「男らしさ」を高めるホルモンとされていますが、誰にでも優しくできるタイプの寛容な男性には、テストステロンが多い傾向が見られます。

テストステロンの量が多い男性には、次のような特徴があります。

【特徴①】エネルギッシュ
【特徴②】社交性が高い
【特徴③】ポジティブ思考
【特徴④】恋愛に積極的
【特徴⑤】性欲が強い

ある研究によると、社会的に成功している男性には、テストステロンが多いという結果が出ています。

「英雄色を好む」という言い伝えの科学的根拠もここにあります。

英雄と呼ばれるような人は、活力にあふれ、精力的に活動するため、女性にも積極的です。

男性ホルモンが後押しすることで、あらゆる面でアクティブなのです。

仮に英雄ではなく、一般の人であっても、テストステロンが多い男性は、自己肯定感が高く、社交性があり、誰にでも優しい気遣いができるため、女性にモテます。

女性にはモテるけれども、性欲が強いこともあって、浮気癖がある……という確率が高くなります。

こうした傾向は、女性にとっては、非常に悩ましい問題です。

仕事に前向きに取り組んで、真面目に一生懸命に働き、社交性もあって、周囲に気遣いを欠かさない男性は、恋人やパートナー選びの最有力候補となります。

どこから見ても魅力的な男性に映りますが、浮気癖という大きなウィークポイントを抱えているのです。

女性からすると、「男は単純な生き物」に見えるといいますが、現実はそれほどシンプルではないのかもしれません。

男性が陥りがちな「優しさ」の勘違い

男性が「よかれ」と思っている優しさが、女性にとっては、少しも嬉しくなかったり、相手に物足りなさを感じさせたりすることがよくあります。

最近の男性は、女性に結論を委ねることが優しさと考えている人が多いようですが、女性の目にはそれが優柔不断と映り、男性が思っているほど、女性は優しさを感じていないといいます。

二人でレストランに食事に行ったときの光景を思い浮かべてください。

その店には複数のディナーコースが用意されていて、どれを選べばいいのか、迷ってしまうようなシーンに直面したとします。

あなたが男性であれば、どのような選択をしますか?

あなたが女性であれば、男性にどうしてほしいと思いますか?

こうした局面での行動から、女性は男性の優しさを判断することになります。

男性が取り得る選択肢としては、次のようなものがあると思います。

①自分の好みで二人分のコースを選ぶ
②女性に「好きに選んで」と選択を委ねる
③それぞれが好みのものを選ぶ
④自分の懐具合と相談して決める
⑤店のスタッフにオススメを聞く

この5つの選択肢には、それぞれ一長一短があります。

まずは、その長所と短所を考えてみることが大事なポイントです。

①長所:リードしてくれる 短所:自分勝手
②長所:好みを尊重してくれる 短所:優柔不断
③長所:自由度が高い 短所:一体感がない
④長所:経済観念がある 短所:ケチ
⑤長所:柔軟性がある 短所:自分で判断できない

この比較を見れば一目瞭然ですが、どれを選択したとしても、完璧な答えは存在しません。

和田秀樹『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)

どんな対応を取っても、すべては相手の受け取り方次第ですから、大事なのは、相手の「心理ニーズ」をどうキャッチするか……にあるということになります。

女性の心理ニーズに合っていれば、どれを選択しても正解になり、合っていなければ、何を選んでも不正解ということです。

「あなたが決めていいよ」と言われた方が嬉しい女性もいれば、「あなたに決めてもらった方が嬉しい」と思っている女性もいます。

その心理ニーズを理解しないまま、相手の意見を尊重していることだけで、「俺は優しい」と思い込むのは、男性の一方的な勘違いです。

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