お金持ちになってしまえば保険は要らない

さらに保険会社には、自社にとって損になりそうな顧客を拒否する権利もある。病歴があったり、高齢だったり、特定の危険な職業に就いている人は加入を断ることができるのだ。

キム・スンホ『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)

それでも、保険で得した人も多いはずだという反論もあるだろう。しかし、カジノで儲かる人だって48%いる。全員が損をしたら、誰もカジノに行かなくなるだろう。

読者のみなさんには、ぜひ保険に対して考え直すことをお勧めしたい。起こる確率の低い事態を恐れて、自分の経済力を超えた保険料を払うのは本末転倒だ。自分で保険を設計したり、家族や親戚と家族保険通帳をつくって共同投資したりして、自ら資産を管理できそうなら試してみよう。

実際、お金持ちになったら保険は不要になる。資産の一部が十分に保険の役割を果たしてくれるからだ。だからお金持ちのところには、さらにお金が貯まるのかもしれない。

関連記事
50歳を過ぎて保険料を払うのはお金のムダ…投資のプロが「死亡保険も医療保険も不要」と断言するワケ
「投資デビューしたい」若い世代が続々とカモにされる保険の罠…まっとうなFPが絶対NGという金融商品の種類
「本当のお金持ち」はポルシェやフェラーリには乗っていない…FPが実際に目にした「富裕層のクルマ」の真実
お金が貯まらない人の家でよく見かける…1億円貯めたFPが「1日も早く捨てるべき」という2つのモノ
「本当に頼れるのは闇医者ではなく救急車」ほとんどのヤクザが健康保険証を持っている納得の理由