子どもが勉強していない時にかける言葉
よくあるシチュエーションとして、子供が勉強していないときに、「勉強しなさい!」と怒る親御さんは多いと思います。「つべこべ言わずに、勉強しなさい! 口答えしない!」と叱ってしまい、子供が「なんだよ!」と反抗して、どんどん勉強しなくなってしまう……と。経験のある方も少なくないのではないでしょうか。でも、これではいけませんね。
では東大生の親御さんは、「勉強しなさい!」と言わないで、どんな風に指導しているのでしょうか?
正解は、先ほどと同じく、「質問」です。
勉強していない子供を見たら、「ねえ、どうして勉強しないの?」と問うのです。「勉強しなさい」と押しつけるのではなく、ただ勉強をしない理由を質問するのです。正直、この質問に対してきちんと答えられる子供は少ないでしょう。ただなんとなく、「なんか、勉強したくないなぁ」と思って、遊んでいる場合が多いでしょう。
しかし質問されて、改めて勉強について考えていると、「あれ、聞かれて初めて気づいたけど、あの宿題やってないな」「そういえば、あの勉強やろうと思ってた」と、自分で「やるべきこと」がわかり、動きだすきっかけになるのです。
「どうして勉強しないの!」は絶対にダメ
もし子供が「こういう理由で、今自分は勉強しないんだよ」と反論したとしましょう。もしその理由が稚拙なものであれば、親御さんはもっと質問していくことでその理由を崩すことができます。「でもそれってこうじゃないの?」と、質問を繰り返していくことで、「まあ、たしかに親の言うことも一理あるな……」と考えるようになります。
仮にその理由が真っ当なもので、「なるほど」と親御さんが感じられるようなものだったのであれば、「そうなんだ、わかった! 聞いてごめんね!」としっかりと受け入れるのも重要なことだと思います。
ここでやってはいけないのは、「どうして勉強しないの!」と、質問を装った叱り方をしてしまうことです。なぜなら子供がプレッシャーを感じてしまうからです。そうなると子供は萎縮して、親御さんがそんな気はなかったとしても、「勉強しなさい」と言われているのと同義に捉えてしまうからです。