大学のレポートの情報源にまとめブログ

最近のSNSのアルゴリズムは、利用者が必要としていそうな情報を、自ら調べるまでもなく「おすすめ」表示してくれる。ハッシュタグ検索では複雑な検索はできず、そもそも検索性が悪いものが多い。また、若者は主にスマホで検索するため、複数の情報を比較検討することも難しい。

子どもが調べ学習をしていて、ネット上で適切な情報にたどり着けないで困っていたことがある。代わりに調べたところ、あっさりと子ども向けに用意された詳しいサイトが見つかって、逆に拍子抜けしてしまった。このようなことは、大学生でも珍しくない。

学生のレポートでは、調べた情報源としてまとめブログなどのリンクを堂々と貼っていることがある。そこから深めたり広げたりしていけば、新聞社などのもっと詳しく信頼性が高い記事が見つかるテーマであるにもかかわらず、適切な情報にたどり着けていないというわけだ。

若者もオトナ世代も「一長一短」

ネットに親しんでいるオトナ世代はどうだろうか。仕事などで検索サービスでの検索を使う機会・経験が若者世代よりも圧倒的に多い。語彙力も豊富で、パソコンで複数の情報を比較検討し、出典元の信頼性の確認などもできる。

しかし、これをもって若者よりオトナ世代のほうが「上級者」という結論に至るのもまた乱暴だろう。つまりは一長一短なのだ。

若者は最新トレンドをSNSで検索することに慣れており、長けている。情報によって調べるSNSを使い分けるなどして、最適な情報を見つけ出す。一方、オトナ世代は検索サービスで古い情報を検索することに慣れており、長けているといえる。

どのサービスから使い始めたか、どのサービスに慣れ親しんでいるかなどによって、ネットの利用状況やスキルは変わってくる。重要なのは、自分たちや他の世代の得意分野と苦手分野を理解したうえで、信頼できる情報にたどり着くためのスキルを磨き、ネットを最大限活用することではないだろうか。

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