ツイていないときほど楽しい

麻雀がうまくない人を見ていると、点や線の動きになっている。

全体を見ることなく、自分の手牌ばかりを見て勝ちを急ぐのだ。強い人は、回っている全体の流れをさっとつかみ、その流れにうまく乗っていける。

私が真剣勝負をしていたころは、不利な流れだな、ツイていないなというときは、かえってその状況を楽しむようなところがあった。

絶体絶命の状況でも円の感覚を失わず、重心を低くする。すると、チャンスがさっと姿を現しかけた瞬間に動くことができる。

チャンスをつかめば、そこから素早く一気に攻めに転じて逆転をはかるのである。

写真=iStock.com/megane
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勝負も人生も「円」でできている

仕事や人生における逆境も同じである。生きるということを円に柔らかくおさめればいいのだ。

人生の円は「喜」「苦」「楽」「悲」「快」といったものでできている。

“点”で人生をとらえれば、「苦」のときは永遠に「苦」が続くような気持ちになるが、“円”でとらえればいまは「苦」でもぐるっと回ってやがて「喜」がくることがわかる。

逆境も円におさめてしまえば、運は自然とやってくるのである。円の感覚に自分をいつも置いておく。運に選ばれようと思えば、そのことを忘れてはいけない。

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