「お金の増やし方」の名著に共通しているノウハウ

第2位は、『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』。『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』と続いてきたベストセラーシリーズの最新刊です。「お金の増やし方」の名著100冊に共通するノウハウを洗い出し、30項目にまとめた上で、掲載冊数の多い項目から順にランキング形式で紹介しています。

藤吉豊、小川真理子『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)

1位に輝いたのは、100冊中47冊で言及されていた「分散投資でリスクを減らす」です。

分散投資とは、複数の投資先に時間をずらして投資すること。分散投資をすれば、すべての資産が一度に減ってしまうリスクを抑えられます。資産、銘柄、地域、時間(時期)の4つを分散させ、堅実にお金を増やしていきましょう。

2位は「『投資信託』で手堅く運用する」。小さな資金から始められるだけでなく、投資のプロにすべて任せられる投資信託なら、分散投資も叶います。

「文章術」「勉強法」「話し方」「お金」は、どんな人でも知っておいたほうがいいテーマです。ランキング形式の本シリーズなら、それぞれの知識に自信がない方でも楽しく学べるでしょう。ぜひトライしてみてください。

「怪獣人間」と付き合うには話の粒度と思考の深度が重要

第3位には『怪獣人間の手懐け方』がランクインしました。

箕輪厚介『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)

本書の著者、箕輪厚介さんは、『多動力』(堀江貴文)、『メモの魔力』(前田裕二)、『死なばもろとも』[ガーシー(東谷義和)]など、多くの大ベストセラーを生み出してきた編集者です。箕輪さんが担当する著者は、誰もが知るビッグネームばかり。

そんな箕輪さんが本書で語るのは、タイトルの通り「怪獣人間の手懐け方」です。怪獣人間とは、世の中を動かし、多くの人に影響を与える人たちのこと。とてつもない才能を有する一方で、時に非常識で、予測不能な動きをする存在でもあります。

怪獣人間を口説き落とし、心のうちをさらけ出してもらい、一冊の本をともにつくる――どうすればそんなことが可能なのでしょうか。

箕輪さんは、怪獣人間との付き合いにおいて、話の粒度と思考の深度を合わせることを意識しているといいます。最新情報や教養を身につけ、常に自分を磨いて「こいつ、わかってないな」と思われないようにすることが何より重要なのです。

本書では、箕輪さんが実践している「手懐け方」が惜しげもなく明かされます。超有名人と知り合う機会はなくても、上司の上司、取引先の決裁権者、恋人の親族など、絶対に失敗できない相手とのやり取りにおいて、きっと役立つことでしょう。