同調圧力に負ける人がいる限り、強制加入はなくならない

「任意」という意味が浸透せず、「みんな一緒」を求める空気は日本の学校文化そのものだ。PTAが嫌ならさっさと辞めたらいい。同調圧力に負けて嫌々加入する人がいる限り、PTAの強制加入はなくならない。そしてPTA活動に苦労してきた人たちが、自分と同じ経験をしない非会員のことを責める悪循環が生まれる。保護者にも教師にも負担が大きい活動を続けることは、誰も得をしないのだ。

一方で、X(旧Twitter)のコメントにはPTAのスリム化、健全化に成功している学校の事例もたくさん寄せられた。「PTAをなくしてボランティア制に切り替えた」「必要ない活動はどんどん廃止した」「メール1通で簡単にPTAを辞められる」「非会員の子もPTAイベントに参加できる」など、保護者が加入、非加入を自由に選べて、子どもが差別を受ける心配もない学校がある。この考えがもっと広く共有されれば、「みんなで苦しみをがまんする」そんなPTAはなくなっていくのではないだろうか。

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