添えている左手はスムーズに動いているか

では、ゴルフのショット・野球のバッティングで、「右打ち」をするときの動きと、尺側手根屈筋の関係も見ておきましょう。

注目したいのは、左手の動きです。野球でもゴルフでも重要性をよく指摘されている引き手・フォロースルーの動きを、スムーズかつ安定して行うには、尺側手根屈筋が担う「左手の手首を外向き(反時計回り)にひねる(上に向ける)」という働きがポイントになっているとよくわかるはずです。

また、尺側手根屈筋のトレーニングを行うと、特に手の小指・薬指の力と機能がアップするので、握力が強くなっていきます。これが、バット・クラブ・ラケットを握って振るスポーツにメリットがあることは、説明するまでもないでしょう。

手首・指の外側(小指側)を支える力を効率的にアップし、打つ球を強く正確に飛ばせるようになる!

1.胸の前の高さで手を「グー」にする
肩幅程度に両脚を開き、右腕を軽く曲げ、胸の前の高さで手のひらを前方に向けてから「グー」の形を作る。特に小指、薬指、中指を強く握る。

2.手首を真正面に曲げる
手首を手のひら側の前方真正面に曲げ、その状態を10秒間キープ。左腕でも、同様にトレーニングする。

関連記事
日本人は「イスの座り方」を誤解している…腰痛リスクを遠ざける「正しい座り方」のコツ
プーマは「厚底シューズ勢力図」を塗り替えられるか…世界3位のメーカーに履き替える日本人選手が続出のワケ
「実力以上のプレー」を引き出すにはどうすべきか…エディーHCがラグビー日本代表にかけた意外なひと言
「大の字で浮いて待つ」は元海上保安官でも1分もたないほど危険…水難救助のプロ推奨「イカ泳ぎ」をご存じか
「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の"ある食べ物"