相談で求めるは「ダメ出し」ではなく「アドバイス」
相談は、相手を自分のフィールドに引き込むことができる魔法の言葉です。
あなたを頼りにしている、私を助けてほしい、という意味が込められていますので、相談を受ける側は悪い気はしません。むしろ、「頼られている」「自分の能力に期待されている」と感じます。
そのため、当初は15分だったはずが、話が盛り上がって30分かかってしまったとしても、多くの人は、おそらく許してくれます。
次の予定が入っているなど、延長できない場合でも「これは、もう一回話したほうがよさそうだね」と、別の機会を用意してくれたりするでしょう。
また、あくまでも「相談」と位置づけることにより、「あなたのアドバイスを受けて、いろいろ修正する段階である」ということを印象づけることができます。
もちろん、ここに至るまでに、しっかりと考え、自分なりの答えを見出しているはずです。しかし、それを、まるで決定事項であるかのように伝えてしまうと、相手は身構えます。
そして、「間違っている」「わかっていない」「ぜんぜんダメだ」という強い反応が返ってくるリスクが高まります。
求めているのは、アドバイスであって、ダメ出しではありません。
「相談」という、非公式なコミュニケーションのなかで、仕事の目的、仕事の道筋について、アドバイスをもらい、より「正しそうな」「確からしい」目的、道筋を見つけ出すように心掛けましょう。