週末だけ「30分早起き」をしてみる

第2位は、朝活の第一人者・池田千恵さんの『週末朝活』。これまで多くの朝活本を出版してきた池田さんが、「週末の朝だからこそしたいこと・効果があること」に焦点を当てて書いた一冊となっています。

池田千恵『週末朝活』(三笠書房)

せわしない平日の朝、早起きして朝活するのはなかなかハードルが高いもの。では、週末ならどうでしょう。いつもの週末より30分だけでも早起きしてみると、休日の満足度が大幅にアップするでしょう――池田さんはそう語ります。さらには、早起きしてテキパキ活動するのではなく、普段なら「まあいいや」と先延ばしにしてしまうことや、面倒くさがってしまうようなことに挑戦してほしいと提案します。

一例として、池田さん自身のある週末の朝の過ごし方を紹介しましょう。朝6時半からホテルのロビーで週末の計画を立て、ぜいたくな空間をひとり占め。別の週末には、日の出前から海辺の神社に向かい、水面を眺めながら太陽の光を浴びたそうです。

本書を読んでいると、週末が待ち遠しくなるとともに、早起きしたくてたまらなくなるでしょう。平日の分まで取り返すようにたっぷり睡眠をとる週末もいいものですが、時には「週末朝活」にチャレンジしてみませんか?

無神経な「アホ」から自分を守る一冊

第3位には『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』がランクインしました。2014年に発売されてベストセラーとなった『頭に来てもアホとは戦うな!』の続編です。

田村耕太郎『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』(朝日新聞出版)

あなたのまわりにも、きっと多くの“アホ”がいることでしょう。ここで言う“アホ”とは、「いい人」や「弱い人」をいじめ、足を引っ張る人物のこと。誰しも少なからずアホにイライラ・モヤモヤさせられた経験があるはずです。本書はそんなアホとの付き合い方を指南してくれます。

大前提として共有したいのは、アホとは決して真正面から戦わないこと。アホと戦っても何も状況は変わらず、何も生まれず、あなたが疲れてしまうだけだからです。アホのことは放っておいて、自分の人生の目標を達成することに時間を使いましょう。

対応のポイントは、いたぶりがいがないと思わせることです。アホは、相手が怒ったり悲しんだりするとますます調子に乗る生き物なので、何を言われても完全にスルーしましょう。「ギャンギャン吠えるのは小物だからだ」とつぶやいて、グッと堪えるのです。

本書はあなたにとって、無神経な人から自分を守るためのバイブルとなるでしょう。貴重な人生の時間を有意義に使うために、ぜひ読んでほしい一冊です。