財布の中に500円しか残っていなかった

このころからYouTube動画の内容を、お金や政治、時事ネタへとシフトします。

午前中は宅配の請負、午後からは配食の配達、夜は家でYouTubeの動画制作と、1年間のあいだ休みなしで仕事をしていました。おかげで借金の返済も順調に進み、新たな借り入れをすることもなくなりました。

しかし、貧乏には変わりありませんでした。お正月に子供たちにお年玉をあげたら、財布の中に500円しか残っていなかった、ということもありました。

最初の月に稼いだ広告収入はわずか3600円

転機が訪れたのは2019年の6月でした。YouTubeで念願の収益化を果たしたのです。

最初の月に稼いだ広告収入はわずか3600円でしたが、それでも自分の作った動画でお金を稼げたのは嬉しかったです。

その翌月には収入が一気に24万円に増えました。

YouTubeのはじめての収益で水切りラックを買いました。ずっと100均の水切りラックを使っていました。足が折れて割り箸で補強していたので、これを期に新調しました。

その翌月には84万円も入ってきました。YouTube以外の収入もあわせると月収100万円に到達していました。こうなるとYouTubeに専念したほうがいいと思い、配食サービスの配達は翌月で辞めました。

その後も収入は順調に伸びてゆき、3カ月後には店で作った借金と、配達用の車のローンを完済し、家賃1万8000円の事故物件から、3LDKのオートロックマンションに引っ越しました。

写真=iStock.com/Hispanolistic
3LDKのオートロックマンションに引っ越す(※写真はイメージです)

その後も順調に登録者数が増え、念願だった初の書籍『働いたら負けだべや! 1億総ボンビー時代をサバイブする「お金と幸せのコスパ」』(KADOKAWA)も出版できました。