極貧生活に落ちてしまったらどうすればいいのか。事故物件暮らしから人気YouTuberに転身したトレトレ店長さんの著書『働いたら負けだべや! 1億総ボンビー時代をサバイブする「お金と幸せのコスパ」』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・再編集して紹介する――。

水商売を反対され、高卒でブラック企業に

僕は現在チャンネル登録者数20万人のYouTuberとして活動していますが、ほんの少し前までは事故物件に住み、極貧生活を送っていました。

生まれは北海道の旭川市、戦前には女郎宿があったような地域で小学校に通い、中学の時は「こち亀」を愛読して漫画家を目指し、高校時代にはバイトとバンド活動に明け暮れる、そんな少年でした。

ただ、高校の卒業が近づき、就職活動を始めたものの、うまくいきません。

面接に行ってもすべて不採用。

ある人が水商売にスカウトしてくれましたが、家族・親戚から猛反対されて断念。就職情報誌を買って自分で就活し、なんとかある会社に入社したのですが、その会社がブラック企業だったのです。

浴びるほど飲まされ、ゲロまみれで帰宅

まず、新入社員歓迎会で、浴びるほど酒を飲まされました。その日はゲロまみれで帰ってきたことを今でも鮮明に覚えています。せっかくのスーツがたった1日で台無しになりました。

酔いつぶれた男
写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz
浴びるほど飲まされ、ゲロまみれで帰宅(※写真はイメージです)

その会社は完全実力主義の営業会社でした。成績の悪い部署は給料が上がらず、その上ボーナスまでカットされるという恐ろしい会社でした。

在籍当時、定年まで勤めた人は一人もなく、退職金の存在がまるで幻のように語られていました。