フェイクニュース

ニセの情報に振り回されない、振り回さないために

下村健一『10代からの情報キャッチボール入門』(岩波書店)

10代からの情報キャッチボール入門』下村健一 岩波書店

元TBSの報道局アナウンサーやフリーキャスターとして活躍した筆者が子供向けに書いたメディアリテラシーの本。フェイクニュースなど、正しくない情報を見極める方法が書いてある。

「この本の一節が小学校5年生の国語の教科書にも掲載されていて、息子が音読の宿題をしていたときにこの本に出合いました。本の中には、一面的な物の見方をしていることを実感する思考実験なども紹介されており、少し難易度は高いですが小学校高学年なら読めます。情報をそのままうのみにしないこと、また自分が情報を発信する側になったときに相手に正しく届いているかを考えることが大事だと感じるでしょう」(林)

ブラック校則

どうしたら人を巻き込めるか? 戦略の指南書

鎌田華乃子『ヨノナカを変える5つのステップ マンガでわかるコミュニティ・オーガナイジング』(大月書店)

ヨノナカを変える5つのステップ マンガでわかるコミュニティ・オーガナイジング』鎌田華乃子:著 沢音千尋:漫画 大月書店

中2の女の子が仲間と校則を変えていくストーリーで、おかしいと思う規則や社会を変えるための手法「コミュニティ・オーガナイジング」を漫画で教えてくれる。

「もともとは大人向けに出版されていた本を子供用に漫画化した本。5つのステップでわかりやすく構成してあります。理不尽と思ったことがあったときの声のあげ方や、どこに働きかけたらいいのかがわかり、社会を変えていく力が子供にもあると知ることができる本です」(林)

教える人
奥山 真司さん
国際地政学研究所上席研究員。青山学院大学などで講師を務める。専門は地政学、戦略研究。英国レディング大学大学院戦略学科で修士号・博士号取得。2児の父。
林 大介さん
浦和大学社会学部准教授。研究テーマは子どもの社会参画論や主権者教育など。著書に『「18歳選挙権」で社会はどう変わるか』などがある。3児の父。
関連記事
最近はやりの「国際系中高一貫」に放り込めばわが子の人生は安泰か…続々誕生「国際系」15校の実力診断
千切りキャベツを切って→冷水でシャキッとさせてはいけない…トマトは「塩よりマヨネーズ」が正解のワケ
「10個のリンゴを3人で公平に分けるには?」有名な思考クイズをひろゆきが解いたら…答えが斬新すぎた
幼少期の勉強はこれだけやっておけば間違いない…我が子の「脳の力」を最大限に伸ばす「2つの学習習慣」
夜遅くまでゲームをする子供に「いい加減にしなさい」は三流、「やめなさい」は二流、では一流の注意とは?