©︎三田紀房/コルク
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東大に合格させる親は「どっちでもいい」と思っている

わが子を東大に合格させる親は、「東大に受かってほしいとは思っていない」という桜木。面食らった矢島の両親は「それでは、いったい何を考えているのか」と桜木に詰め寄ります。

桜木の答えは「受かっても落ちてもどっちでもいい」という一見すると非常に消極的なものでした。

「どっちでもいいなんて無責任だ」と桜木を責める矢島の両親ですが、桜木は、子供に対して冷酷かつ無関心であるように見えるこの態度こそが、子供のことを考えている正しい姿だと言い切ります。

その理由は、「合格してほしい」としか考えていない親は「合格か不合格か」という結果のみにとらわれているからであるというものでした。合格してほしいと考えるのは、ただの願望にすぎず、結果にしか関心がないからこそ、そのような態度を取れるのだろうというのです。