受験期の子供に掛けるべき言葉
みなさんは、受験を控えるわが子にどんな言葉を掛けるべきだと思いますか。「頑張れ」とポジティブな言葉を掛けてあげるべきと思う人もいるでしょうし、時には「受からなかったらダメだ」と強い言葉でプレッシャーをかけるべきと思う方もいるかもしれません。
僕は常日頃から「受験生には干渉しすぎてはいけない」と言っていますが、「勉強はうまくいっているのかな」という焦りから、テレビを見てくつろぐわが子に「本当に大丈夫なの?」などと言いたくなる気持ちはわかります。
大学受験はとにかく時間もお金もかかります。日々進んでいるのかわからない勉強の進捗を尋ねてみてもはぐらかされ、最終的な結果が出る日までむず痒い思いが続く日々。不合格で浪人ともなれば予備校の費用もかかりますし、精神的にも金銭的にも「できれば1回で終わってほしい」と望むのは当然と言えるでしょう。なので親は「受からないとダメだ」とハッパをかけるのです。
それが成功すれば「結果オーライ」ですが、もし何も声を掛けずに失敗となれば、どれだけ悔やんでも悔やみきれません。なにより、受験生に気を使い続ける地獄のような1年間がまた続いていくのだとわかった時の絶望はどれほどでしょうか。
わが子の東大受験が気が気でない両親
では、東京大学などの難関大学にわが子を送り込むような親はどのように接しているのでしょうか。
実は、落ちこぼれたちの東大受験の様子を描いたマンガ『ドラゴン桜』にも、似たような一幕があります。東大を目指して勉強する、元落ちこぼれの水野と矢島という2人の生徒。彼らの親もまた、東大受験の当事者と言えるでしょう。
特に、矢島の親は大手製薬会社の社長という超エリート家族。彼の両親は、わが子の東大受験に向けて、どのような結果が待っているのか内心気が気ではありませんでした。以下のシーンは、東大受験の立役者である桜木を呼び出して、受験の様子を聞き出そうとした時の一コマです。