トヨタ自身も「一目惚れするデザイン」と表現

お披露目された新型プリウスは、歴代モデル同様に、5ドアハッチバックスタイルを継承しているが、最もスポーティかつカッコよさを重視したデザインとした。そのデザインもプリウスの話題性を高める要因のひとつとなっている。

これまで同様に環境性能を追求しつつ、走行性能を高めるべく、シリーズ初の2.0Lエンジンの搭載によりモーター出力を向上。システム出力は前輪駆動モデルで、先代比で約1.6倍となる144kW(196ps)まで高めている。もちろん、燃費も28.6km/L(WLTC)と優秀だ。

さらに燃費重視のユーザーには、1.8Lエンジンのハイブリッドシステムも用意し、こちらでは32.6km/L(WLTC)と先代よりも、+0.5km/Lを果たしている。

新型プリウスを目の前にしてみると、かなりスポーティなデザインであり、プリウス=実用車というイメージを打ち破っている。多くの人は、「環境性能」や「経済性」の前に、素直に「カッコイイクルマ」だと思うだろう。

トヨタ自身も「一目惚れするデザイン」と表現しており、かなり自信作であることがうかがえる。

個人的には、シャープな顔つきに加え、美しい曲面も気になった。特にリヤに向けて膨らみを持たせることで力強さを表現したボディフォルムが気に入った。オプションパーツを装備しなくても、素直にカッコイイと思わせるのは、デザインとしての商品力が高いといえよう。

内部は走りの良さを意識している

インテリアは、比較的すっきりとしたデザインだ。大型ワイドなセンターディスプレイと電動車らしい小ぶりのデジタルメーターが最新型モデルらしさを演出する。この新しいメーターは、トヨタのEV「bZ4X」とも共通の物だ。

筆者提供
先進性を感じさせるインテリア

ダッシュボードには、最新車によく見られるイルミネーション機能が採用されるが、これが先進の運転支援と連動し、点滅することで、ドライバーに注意を促すようになっているのが面白い。

フロントシートは、身体を包み込むスポーティなデザインのものとなっている。運転操作に特別なところはなく、走行中に使う機能は、ハンドル周りに集約されており、エアコンもスイッチ操作が可能。

ナビの設定は、センターディスプレイで行い、運転中に必要となるオーディオ機能や運転支援機能は、ステアリングスイッチで行う。またナビを含め、一部の機能は音声操作にも対応する。