パンクの8割が「じわじわ空気漏れ」

こまめに空気圧をチェックする理由はもうひとつあります。それはスローパンクチャーを発見するためです。

釘が刺さったまま走り続けたとすると、いっぺんに空気は抜けずに刺さった穴から徐々に空気が漏れていきます。そしてある程度空気が漏れて空気圧が低くなり始めてから、釘がスポンと抜け落ち、シューッと空気が漏れてパンクだと気付きます。これがスローパンクチャーです。パンクの8割がこのケースと言われています。

スローパンクチャーはなかなか発見できないので、こまめに空気圧チェックをするしかありません。1輪だけ空気圧が低いということがあれば、スローパンクチャーの疑いがあります。一方、4輪が同じように空気が減っていれば、4輪とも空気を少しずつ入れればOKです。

スローパンクチャーの疑いがあるならガソリンスタンドかタイヤショップに行ってチェックしてもらいましょう。スローパンクチャーで少し空気圧が低い程度ならまだ走れます。

多くのクルマは、運転席ドアを開けると見えるところに、適正な空気圧を示すラベルが貼ってあります(画像1)。

筆者提供
【画像1】車両指定の空気圧が記載されている空気圧ラベル

無料の空気圧チェックで安全を確保

長距離ドライブするときにタイヤの空気圧が低いと、デメリットはたくさんあります。

①燃費が悪くなる
②タイヤの摩耗が早くなる
③コーナリングでふらつく
④急ブレーキでの制動距離が長くなる
⑤タイヤにダメージを受けやすく、高速道路ではバーストになるケースも
⑥乗り心地が悪くなることもある

ガソリンスタンドでは基本的に無料で空気圧チェックをしてくれます。こうした無料のチェックで、長距離ドライブでの安全性は飛躍的に高まります。ドライブの前に燃料を満タンにする際に空気圧チェックもしてください。

写真=iStock.com/pakorn sungkapukdee
※写真はイメージです

空気圧チェックをするときにタイヤの溝深さをチェック、傷やひび割れなども確認しましょう。ひどければタイヤ交換の必要があるかもしれません。

安心してドライブを楽しむためにも、こうした出発前のチェックを欠かさないようにしましょう。

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