市販の弁当やお惣菜で、「雑食」を心がける

高齢になると、食事のメニューが「単品化」しがちです。調理したり、皿を洗ったりするのが面倒という理由から、朝食は食パン、昼食はカップ麵といった単調な食事になりやすいのです。むろん、そうした食事を続けると、栄養バランスが崩れ、老化を早めることにつながります。

とはいえ、高齢になると、1日3度、台所に立つのも大変です。そこで、私は「中食」「外食」をもっと利用することをおすすめします。中食は、市販の弁当やお惣菜を買ってきて、家の中で食べることを意味します。

まず中食の食べ方について、お話ししましょう。

中食のいちばんのメリットは、「多くの種類の食材を口にできる」ことです。よく知られているように、1日に食べる品目数は「30種類」以上が理想とされますが、自分で料理をすると、そこまでの種類の食材はまず使えないものです。一方、中食を利用すれば、それが可能になります。

たとえば、コンビニや弁当チェーン店の「弁当」には、多種類の食材が使われています。とりわけ、「幕の内弁当」系なら、15種類ほどの食材を1食で食べることができます。

市販の弁当というと、「食品添加物が多そう」「塩分が多そう」というマイナスイメージを抱き、頻繁に食べるのは健康に悪いと思っている人もいることでしょう。

写真=iStock.com/runin
※写真はイメージです

バラエティに富んだ「弁当生活」を

しかし、現実には、今どきの市販の弁当は、かなり優秀な食品です。競合店ひしめき合うなか、添加物を控えめにし、衛生状態にも気を配っています。3食のうち1度くらい食べても何ら問題はありません。

むろん、買うたびに、幕の内弁当を食べる必要はなく、「今日は豚肉のしょうが焼き弁当、明日は焼き魚弁当」と、バラエティに富んだ「弁当生活」を心がけるといいでしょう。それが、30品目を達成し、バランスよく栄養を摂ることにつながります。

ときには、若者用の「がっつり系」の弁当にも手をのばしてみてください。量が多ければ、2回に分けたり、夫婦2人でシェアして食べればいいのです。

そのようにして、和風、中華、洋風、いろいろな料理を楽しむことが、適切な栄養補給につながります。それは、「外食」する際も、同様です。今日、刺身定食を食べたら、次回は焼き肉、その次はラーメンというように、いろいろなメニューを楽しんでください。

メニューに変化をつけると、しぜん足を運ぶ店が変わることにもなります。そうした「小さな変化」は、脳にとってもいい刺激になるのです。