プロサッカー選手として26年目

2023年シーズン、プロサッカー選手として26年目を迎えました。

正直なところ、ルーキーのころは「15年くらいやれたらいいな」というくらいに思っていただけで、プロとして公式戦1000試合以上に出場できるなんて自分でもビックリしています。

ただ、「長く現役を続けよう」という意識ではなかっただけで、「サッカー選手としてトップに立ちたい」との思いは常に持っていました。

いま、40代でサッカー選手を続けることができているだけでありがたいです。健康で元気に好きなことを続けていられるのは、それだけで「幸せ」です。そういった思いは、年々強くなっています。

得意を前面に、苦手は誰かに頼る

長く仕事を続けるには、結果を出して自分をアピールすることも重要です。

そのためには、自分が最も得意にしている部分を前面に出していくこと。苦手な部分はいくら自分でカバーしようと思っても限界があるので、誰かに任せる。

自分が苦手としている部分が、ほかの人にとっては一番得意ということもありますから。

仕事に必要な能力は職種によって異なると思いますが、仮にサッカーのミッドフィルダーに必要な能力が5つあるとしたら、それぞれが60点前後の平均的な人よりも、1つの能力が90点、ほかの4つの能力は30点という人のほうが結果を出せたりします。

90点の能力が自分の武器になるので、それをどんどんアピールしていけばいいのです。