家族を言い訳に自分の可能性にフタをしていた…

しかし、太郎の真剣な眼差しに、彼は自分に言い訳をし、自身の可能性に自らフタをしてしまっている弱さを見透かされたような気分になったそうです。そして、「やろうと思えばできるし、たとえできなくても、やろうと思わないよりマシだ」とエールを送ってくれたとも感じたそうです。

ほんの数分の間ですが、心を揺さぶられた彼は、数年後、「ワークライフバランスを大切にする」という価値観は崩さずに、見事、全国ナンバーワンの成績を残しました。

その後、彼はマネジメントを任されるようになり、今では会社を代表する立場となっています。この彼こそ、ポルシェの正規販売店である株式会社エポカルインターナショナル代表取締役社長の井上達哉さんです。

井上さんは多くの人から相談を受ける立場になった今、「太郎さんが自分にしてくれたように、ひとりひとりのことを真剣に考え、その人のためを思ってのエールをしっかりと伝えるように心がけています」と話してくれました。

ひとつひとつの出会いに意味を見いだす

第三京浜を走る、わずか数分の出会いでも人生が変わるのです。

杉村貴子『たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする』(日本実業出版社)

あなたにも、たくさんの運命の出会いがあったはずです。その出会いが、今のあなたをつくり、確実にあなたの人生のテーマにも影響を与えているはずです。

すべての人に、人生のテーマがあります。そのテーマこそがあなたの人生に意味や意義(Meaning)を与えてくれます。

「Meaning」とは、何も壮大なものである必要はありません。これまでのひとつひとつの出会いにも、必ず意味があります。その出会いに意味を見いだすことができると、そのつながりは唯一無二の「ご縁」として認識されていくのです。

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