現状が恵まれているかどうかは関係ない

幸せを満たす感情であり、四つ葉のクローバーの栄養となるのが、ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマン博士による「PERMA(パーマ)」という幸せを感じるときの5つの感情や状態です。

「PERMA(パーマ)」とは、5つの要素の頭文字を取ったもので、具体的に次の5つです。

【PERMA】
◇ Positive Emotions・Pleasant Emotions(ポジティブ感情・心地よい感情)
◇ Engagement・Flow(エンゲージメント・フロー)
◇ Relationships・Positive Supporting(良好な人間関係(性))
◇ Meaning&Purpose(意味・意義と目的)
◇ Achievement・Accomplishment For its own sake(達成感)

「4つのL」が「PERMA」の感情で満たされていれば、たとえ今、病気を抱えていたとしても、十分にウェルビーイングな状態になることができます。

ウェルビーイングとは、病気や怪我などがない状態を指すものではありません。そうであっても、なお、幸せに生きることができるのです。

精神的に落ち込んでいたり、社会的に恵まれていなかったりしても同じです。「四つ葉のクローバー理論」を実践すれば、今を満たすことができ、より自分らしい幸せな人生を生きることができるのです。

変化には人との別れと出会いがある

これまでの人生を振り返ってみると、数えきれないほどたくさんの出会いや別れがあったことでしょう。その中には、自分の人生が大きく変わった「忘れられない出会い」もあったはずです。

運命の出会いを思い出す過程では、わたしたちひとりひとりの人生のストーリーも自然と浮かび上がってきます。

人生は芝居に似ています。人生というステージで、シーンごとに登場人物は入れ替わりながらも、主人公である自分自身は出会いと別れのストーリーを通して成長し、自らのテーマを表現して生きています。

わたしの人生でも、フェーズが大きく変わったときには、必ず人との出会いと別れがありました。

そのひとりである杉村太郎との出会いでは「夢」を追いかけることの大切さ、喜びを知り、太郎との別れで「自分の果たすべき使命」を感じ、「人生は決して生きた長さで決まるものではない。“今”という瞬間をアツく生きているかに意味がある」という確信を得ました。