不登校になったことを深刻に受け止めないほうがいい

ここからは、先ほどとは趣旨を変え、子どもが「登校渋り」「不登校」になった場合についてお話ししましょう。朝、お子さんが「学校に行きたくない」と言ったらどうしますか? 親御さんはショックを受けると思います。そして、「なんで学校に行かないの?」と聞いたり、「学校は行くものでしょう」と強く言いたくなるでしょう。

子どもに学校に行ってほしい、その気持ちは痛いほどよくわかりますが、学校に行かないということは、お子さんには家庭での生活しかなくなるということです。これは「いい生活改善のチャンス」。ぜひ、そう捉えていただけたら幸いです。「学校へ行きたくない」と言い出すのは、経験上、小学校4年生くらいが多いように思います。もしそのくらいの時期にこういったことを言いだしたら、ここからの私の話を思い出してください。

まずは、親が学校に行かないということをあまり深刻に受け止めないことです。子どもにも「へー、行きたくないんだ」と、そのまま告げるくらいの受け止め方がベスト。行き渋りの始まりに「学校には行かなくちゃ」「勉強が遅れてしまうよ」など、正論を言っても子どもは黙り込むだけです。そして会話がなくなり、不登校が長期化するケースも少なくありません。

「そうか、行きたくないんだね」と、お子さんの言葉を肯定的に受け止めると、子どもは驚きます。叱られると思っていたからです。

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不登校に意思表示は信頼の証拠

子どもだって、学校に行かなくてはいけないことはわかっています。行きたくないという気持ちを親に言えるというのは、親子の信頼関係が育っている証拠です。

自分の言った言葉を肯定されると、「だってさ、昨日帰りに○○くんとけんかしちゃったんだ」などと「行きたくない理由」を言ってくれることもあります。こうなったらしめたもの。お子さんの話をうなずきながら傾聴します。何割かの子どもはそれだけで、「でもなぁ、学校行かないと勉強遅れちゃうし、やっぱり行くわ」と、勝手に学校に向かってくれます。

たとえ、そういうやりとりの後に、「今日は学校に行かない」という結論になっても、黙って受け止めましょう。子どもが決めたことを親が受け止めると、不登校は一日で終わることが多いものです。一番よくないのが、学校に行かないことで子どもの人格を否定してしまうこと。学校に行かない=その子自身が悪いということではありません。