質の高い人脈を築く方法④:遊び心を忘れない

第四に、遊び心を忘れずに。ときにはばかな真似をする余裕を与えるとともに、考えを深め、創造力に火をつけるきっかけともなります。チームや、会社を挙げて成果を祝うイベントは楽しいものですが、一般には、もっと自然で自発的なイベントのほうが、心がこもっているものですし、やらされている感も生じません。

近藤麻理恵、スコット・ソネンシェイン『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』(河出書房新社)

現役時代のジェーンは、世界的に著名な学者たちも巻き込んで、数多くのイベントを開催しました。とかく大学教授というものは、かなり内向的で、生真面目、しかも 辛辣しんらつなところがあります。それでも彼女は、彼らの遊び心を刺激する仕掛けを忘れませんでした。

彼女のお得意の一つは、会議の場でイベントのテーマを象徴するアイテムを渡して、楽しい雰囲気をつくる、という仕掛けでした――たとえば、専門分野での成長をテーマにした会議では、植物の種を配る、というように。

指導にも、助言にも、他の種類の手助けにも、頼まれたことにすべてイエスと答えるのではなく、本物の人間関係を築くことがとても重要です。表面的な依頼にノーと答えるのはなんの問題もありませんし、あなたが心から大切に思っている人のために人脈を利用するのは、与えられて当然の利益です。質の高い絆を結んだ人脈を築いて、大きくてもうわべだけではなく、小さくても本物のときめきをくれる人間関係を育てましょう。

関連記事
【第1回】すぐに散らかるデスクはどこがいけないのか…こんまりが必ずチェックする2つの「見えざる場所」
頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方
「上司はムダな存在でしかない」と思っていたが…管理職を全廃したグーグルがたった1年で元に戻した理由
飲み会の幹事に「ありがとうございました。また誘ってください」はダメ…デキる人の"神フレーズ"とは
給料は高いのに使えない…そう陰口を叩かれる「50代のオジサンたち」に伝えたいたった1つのこと