ハイブランドがマーケティング的観点からの対応とするなら、グローバルSPAは、むしろ必要に迫られ、その社会的責任が巨大であるがゆえSDGs対応が必要となってくる。

両社は全く別なのだ。

もちろん、グローバルSPA企業は、環境問題、人権問題に対応するだけの経営資源を持っている。

多くのアパレル企業はSDGs対応のすべを持たない

問題は、中間価格帯のアパレルだ。

河合拓『知らなきゃいけないアパレルの話』(ダイヤモンド社)

このセグメントは、ある意味、社会活動に回せるほど潤沢なブランド維持費用があるわけでもなく、また、社会的責任のやり玉に名指しで挙げられることもない。

某セレクトショップ社長が、「我々は、同じトップスを1000円で売る企業と10万円で売る企業に囲まれ、1万円で売らねばならない」(これは相当難易度が高い)といっていたのが印象的だ。

つまり、ファーストリテイリングなどのごくわずかな高収益のグローバル企業や、メゾンと呼ばれる高級ブランドを除けば、こうした問題を根本的に解決するすべを持たないということになる。

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