貧乏ゆすりで机がカタカタ音を立てる

ある日、33歳の男性が「いろいろ試したけれど、金運が上がらない」「ここ数年、恋愛もうまくいかない」と相談にやってきました。

金運と恋愛運。よくある相談内容です。にもかかわらず、私は彼のことが強く印象に残っています。

なぜか? 彼の体がずっと揺れていたからです。

本人は無意識でしたが、相談を始めるとすぐにテーブルがカタカタと音を立て始めました。

「ん?」と下を覗き込むと、彼の膝が上下にブルブル。激しい貧乏ゆすりをしていたのです。

テーブルが音を立てるくらいですから、向き合って話している彼の上半身も小刻みに揺れています。

私はとっさに、貧乏ゆすりがもたらすネガティブな第一印象が、彼を幸運から遠ざけているのだなと感じました。

「貧乏ゆすり」には「貧乏な人が寒さに耐えかねて震えている様子」という意味合いがあります。また、「足を揺すると貧乏神に取りつかれる」とも言われます。つまり、長い時間をかけてネガティブなイメージが培われてきたのです。

足を揺すると、貧乏神に取りつかれる

実際、私たちは初めて会った相手が貧乏ゆすりをしていたら、「この人、大丈夫かな?」「安心して仕事を頼めるかな?」と不安になります。

「はじめまして」と挨拶をした相手が、ゆらゆらと上半身を動かしていたら「私の話に興味がないのかな?」「忙しいのかな?」と違和感を覚えます。

このように貧乏ゆすりは、向き合っている相手に「この人はイライラしているな」「落ち着きがないな」という第一印象を与えてしまうのです。

運気は、その人の習慣によってアップダウンします。ここでいう習慣とは、自分の行動、食生活、眠りや休息、どんなことに喜んだり悲しんだりするのか、という気のもちようです。

仕事が忙しいから、と昼夜逆転の生活が続けば、運気も乱れます。寝不足から来る冴えない顔は、会った人にネガティブな印象を与え、チャンスを逃す原因となります。

それと同じで、貧乏ゆすりは、相手に「イライラしていて、落ち着かない人だ」という印象を与え、運気を下げてしまうのです。

今回の相談者の場合、貧乏ゆすりによって相手に与えていたネガティブな印象が、金運と恋愛運を遠ざける原因となっていました。