「人生は4000週間しかない」人生を有意義に使うには

最後にご紹介したいのが、第6位の『限りある時間の使い方』。

オリバー・バークマン著、高橋璃子訳『限りある時間の使い方』(かんき出版)

人生はたった4000週間しかない――。本書で著者は、読者にこの驚くべき事実を突きつけます。こんなに短い人生を有意義に使うには、いったいどうすればいいのでしょうか。

ポイントは、「すべてを手に入れることはできない」と認めること。その上で、本当にやりたいことを真っ先にやる、同時に進行する仕事の数を減らす、優先度「中」のタスクを捨てる、の3つによって、タスクを上手に減らし、最も重要なタスクに集中できるようにします。

また、忙しいはずなのに、仕事中についSNSを見てしまうことはありませんか? 著者はその理由を「仕事という苦痛を目の前にして、気を紛らわせてくれるものに逃げ込んでいるから」だと断言します。

つまり、仕事に集中したいからといって、スマホの電源を切ったり、SNSアプリを削除したりしてもあまり意味はありません。それよりも、「仕事が苦痛だ」という気持ちを受け入れ、そんな自分と向き合っていくことが重要なのです。

本書を読めば、たった4000週間しかない人生の時間と、もっと真摯しんしに向き合えるようになるでしょう。「人生はたった4000週間しかない」という事実にドキッとした人は、ぜひ手に取ってみてください。

今月も、時間術からメタバース、哲学まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第7位だった『頭のよさとは何か』が第18位と引き続き多くの方に読まれています。

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