起床後コーヒーを飲みながらメールをチェックはNG

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、『働くあなたの快眠地図』でした。

角谷リョウ『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)

あなたは、毎日ぐっすり眠れて、すっきり起きられているでしょうか? 仕事中に眠くなっていませんか? もし、睡眠不足で仕事のパフォーマンスが下がってしまっているなら、本書を手に取ってみましょう。

著者、角谷リョウ氏は、スリープコーチとして、計120社、累計6万5000人以上のビジネスパーソンの睡眠をサポートしてきました。もともとは筋トレを教えていたところ、「働く人が一番困っているのは睡眠だ」と気づき、スリープコーチに転じたのだといいます。

仕事の効率を上げたい人が注目すべきは、朝の過ごし方。朝起きたらまず、コーヒーを飲みながらSNSやメールをチェックしてから仕事に取りかかる――。実はそんな過ごし方はNGです。

本書によると、コーヒーのベストタイミングは、目覚めて1時間以上経ち、仕事に取りかかる頃。寝起きに飲むと、ストレスに抵抗したり体内でエネルギーを作り出したりするホルモンを分泌する能力が下がってしまうからです。またSNSやメールは、起きたばかりのフレッシュな脳にストレスをかけてしまうので、重要な仕事を済ませてからチェックするのがベストです。

仕事のパフォーマンスを改善したいなら、まずは睡眠を見直してみましょう。本書が心強い味方になってくれるはずです!

曹洞宗の住職が語る「放っておく力」の身につけ方

第5位の『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』にもご注目ください。

枡野俊明『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(三笠書房)

相手に好かれたくて違う自分を演じがち、世間の平均に気を取られてばかり、優柔不断であれこれ悩んでしまう――。そんなあなたには、本書を読んで「放っておく力」をつけることをおすすめします。

曹洞宗の住職である著者、枡野俊明氏は、世の中には放っておいたほうがいいことがたくさんあると指摘します。情報があふれ、人間関係が複雑化している現代において、すべてに細かく対応するのは難しいもの。そんな時代にあって、「放っておく力」はもはや、上手に生きるための必須のスキルなのです。

今日から実践したいのは、「未来をいちいち気にしないこと」。誰しも、先のことをモヤモヤと心配してしまうもの。でも、どれだけ多くのデータをそろえ、どんなに時間をかけて考えても、未来のことは誰にもわかりません。

ならば、モヤモヤするだけ時間の無駄だと割り切りましょう。そして、今できることにエネルギーを注ぐのです。そうすれば、未来はもっといい方向に変わっていくはずです。