なぜわざわざ憲法24条を持ち出したのだろう

だが、眞子さんの婚約内定、延期、結婚に至る過程で、失礼だが、秋篠宮の“負の部分”がクローズアップされることになってしまう。

これまで何度も触れてきているから、詳しい経緯は省略する。結婚問題についての秋篠宮の対応について触れておきたい。

当初は、小室圭さんに対して、夫婦ともに好感を抱いていたといわれている。

私は、以前から疑問に思っていることがある。『秋篠宮』にもあるが、江森氏が「今回の結婚に反対された、ということはありませんか?」と聞いたとき、「反対する理由はありません」ときっぱり答えたが、その理由としてなぜ憲法24条を持ち出したのだろう。

立場上憲法を守らなければならないから、「2人が結婚したい以上、結婚は駄目だとは言えません」という理屈だが、親としておかしくはないだろうか。

普通は、娘が紹介してくれて、会ってみたら気持ちのいい男性だったから、妻ともども喜んでいるとでもいうのではないか。24条を持ち出すのは、父親として無責任、逃げているのではないか。私は当時、そう感じた。

金銭トラブルでもリーダーシップをとるべきだった

小室さんの母親と元婚約者との間に金銭トラブルがあると報じられると、早い段階で「婚約延期」を決めていたようだが、『秋篠宮』の中でもいっているように、秋篠宮の決断ではなく眞子さんからいい出したそうである。小室家の問題で秋篠宮家の問題ではないかもしれないが、秋篠宮がリーダーシップをとるべきではなかったか。

この問題について小室さん側に、説明責任を果たせ、国民に祝福してもらうようにしろといったのであれば、なぜ、秋篠宮主導でそうさせなかったのだろう。

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庶民の家の結婚をめぐるゴタゴタではなく、国民総監視の中でのことなのだから、けじめをつけさせないままでは、秋篠宮側にも批判が出ることは予想されたことであった。

しかも、小室さんは秋篠宮の意向を無視して、ニューヨークへ留学してしまう。父親の考えが退けられてしまったことで、国民の多くが失望し、秋篠宮を軽んじるようになるきっかけになってしまったのではないか。

そんないい加減なことでは結婚を許さないと、毅然きぜんと対応できていれば、眞子さんが勘当同然に家を出て行ったとしても、秋篠宮への批判は、これほどまでに起きなかったと思うのだが。