産後10年で初めてわかった!

そんな私だけど、急に今年から水泳にハマりました。マラソンとかと同じで中毒性があるらしく、私も完全にそれになっちゃったと思います。すごく楽しくてなんにも苦じゃないんです。いつも泳ぎたくてたまらなくて、だから自然と日常に運動が組み込まれた生活になりました。

そうなって初めて知ったけど、日常に運動を取り入れてる人って多かれ少なかれ、それをやらないではいられない中毒状態になってるんじゃないでしょうか? ですよね? 「筋トレしないと気持ちが落ち着かないんだ」とか言いますもんね。

それを、産後10年経ってやっと知った私は、泳ぎながら、この10年を振り返って、悔しくて泣きたいような気持ちになることがあります。

おっくうになって当たり前

私は3年前にも一度、プールに通おうと思ってスポーツジムに入会したことがありました。でも、自宅以外の場所でパンツまで脱いで着替えるという大がかりな行為がおっくうになってすぐやめてしまったんですよね。

いま泳ぎながら思うんです。「そりゃあー! おっくうになって当たり前だよ!」と。

その時、小2と2歳の子がいてまだ2人きりで留守番もさせられなかった。留守番させられない状態で他にも仕事家事雑務、やることたくさんあるのに、塩素臭のする場所でビチョビチョの水着を脱いだりする時間を「もったいない」と感じるのは至極当然だと思います。親の負担にとって「子どもだけで留守番させることができる」は紀元前/紀元後くらいの差があるし。

「産後ダイエット」の呪い

私が初めて出産したばかりの10年前は、何を見てもどこ行っても「産後半年で骨盤を戻さないと一生デブですよ!」って情報に追いかけられてる感じでした。

「今後の体型維持はこの半年にかかっている」って育児雑誌に必ず書いてあったし、とにかく「この半年で痩せやすい体になれるチャンス」とも書いてあったり、ママタレントや整体師や専門家による産後ダイエットに関する本も無数に出ています。

いまもYouTubeを検索するとわんさか出てくるので、最近も同じなのかも。

けどさ、そんな産後すぐ、できるわけねぇんだわ。その前にボロボロなんだわ、体も心も。育児も初めてで、どんなに優しくて気が回る夫やパートナーがいても、意思疎通がうまくいかなかったりする非常事態なんだわ。

雑誌やネットには「ママはとにかく時間がない。だから『ながらダイエット』でOK!」って書いてあって、料理してる時に屈伸したり、歯磨きする時は赤ちゃんをダンベル代わりに抱っこしてとか言ってますけど、1日にやらなきゃいけないこと同士がすでに「ながら」で行われてるので、「ながら」の中にさらに「ながら」を組み込むって本当に苦行すぎる!

イラスト=田房永子

人間ドックでも50代くらいの女性の医師に「女の人は子どもが小さい時は元気だけど、子どもが巣立ったらガターンとくる(倒れる、死、後遺症)からね(半笑い)」と言われたこともありました。言い方が強い~! 医師は注意することが仕事なのは分かるけど、運動挫折するたびにその言葉がグルグル頭を回ってトラウマになっちゃいましたよ!