仕事と同じくらいガッツリ取り組んでいる「ライフワーク」

キャリアを振り返れば、公式サイト制作から始まって、ECサイト開設、商品開発、広報、経営、総務、工場長と幅広い領域を経験してきた。30代後半には、2代目社長から3代目社長への事業承継もプロジェクトメンバーの一員として成しとげた。会社は、入社当時と比べると売り上げも社員数も約2倍に成長した。

持ち前の行動力は今も健在で、日々新しい刺激や出会いを求めて前進を続けている。社内外から新プロジェクトを持ち込まれることも多く、「動き続けているから声がかかるのかな」とうれしそうに語る。

動き続ける姿勢はプライベートでも変わらない。20代後半からずっと、日本を拠点にアジア各国にて11か国語を駆使した音楽ライブをするバンドのスタッフを務めてきた。彼らの音楽や活動に共鳴し、ときには海外ツアーにも帯同してきたという。

写真提供=杉山さん
今月開催した音楽フェス

こうした活動は、今では中国や東南アジアにおける音楽交流プロジェクトにまで発展。杉山さんはそのまとめ役の1人であり、近年では日本で開催されるベトナムフェスティバルやチャイナフェスティバル、中国や東南アジアでの各都市で開催されるはジャパンフェスティバルの実行委員も務めている。

「アジアに関する活動は私のライフワーク。仕事と同じぐらいガッツリ本気で取り組んでいます。それぞれが互いの原動力にもストレス発散の場にもなっていて、私にとってはどちらも欠かせないもの。両方があるからこそうまく回っていると実感しています」

仕事にも、生活の糧以上の意義を見出していると語る杉山さん。現在は、現社長が強く打ち出している「脱炭素経営」の一翼を担っているほか、女性リーダーの育成にも取り組んでいる。今後も自分のモットーを大切に、仕事とライフワークの両面で新たな道を切り拓いていく。

■役員の素顔に迫るQ&A
写真提供=川上産業

Q 好きな言葉
まずやってみる
鼓舞
「できない理由を考えるよりも、まずやってみることを心がけています。また、自分や部下のモチベーションを上げる意味で『鼓舞』することを大事にしています」

Q 愛読書
孫子の兵法
菜根譚
「いずれも中国古典で、人の動かし方や自分の心のあり方などを学びました」

Q 趣味
アジアと音楽をテーマにした交流プロジェクト、バンド活動

Q Favorite Item
プチプチ 名刺入れ

(文=辻村洋子)
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