「高齢になれば人は死ぬ」という現実を受け入れられるか

その間、感染症法上の分類にとらわれず、自分たちがコロナを診なければいけないと認識する医師は増えるだろうか。何よりも今は治療に参加する医師が増えることが重要なのだ。

そして国民は、かつてのインフルエンザでごったがえしていたような医療現場や、「高齢になれば人は死ぬ」という現実を受け入れてくれるだろうか。

撮影=笹井恵里子
転院搬送の様子

コロナより前から救急の現場では、「何でも診られる医師」が増えることを願い、「高齢者の終末期」が何より課題だったのだ。「命は大切」は正論だが、高齢者にとって「救命すること」が必ずしも幸せにはならない。

医療現場でも、国民にとっても、コロナが「当たり前のようにそこにあるもの」という認識に変わった時、この騒動が収束するのだと改めて思う。

関連記事
【この筆者の関連記事】「在宅放置でコロナ死する人をもう増やしたくない」長尾医師が"5類引き下げ"を訴える本当の理由
コロナ患者を拒否しつつ「病床が足りない」と叫ぶ日本医師会は、だれのための組織なのか
仕事のできる人は知っている…「お世話になっております」より効果のある書き出しフレーズ
頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方
「1位はスーパー3社の持株会社で200万円」平均年収が低いワースト500社ランキング2021