強制されるとやりたくなくなる

実際、ある相談者にこの方法を提案したところ、親が決めたルールを無理に守らせているわけではないので続けやすいうえに、「自分の発言に自分で責任を持つ」ことを学ぶ練習になると実感されていました。

子どもは、最初はうれしそうに3時間のゲームを楽しんでいたそうです。しかし、さすがに毎日どんな時でも3時間もゲームをやるのはしんどいのか、親から強制されるのが気分が悪いのか、約束を守らないことが出てきたというのです。

そこで、約束を見直すことにして、ゲームをする時間や頻度を減らすことになりました。これを繰り返すと、子どもは強制されるゲームに義務感を持つようになり、続けるのがつらくなってきました。

半年くらいかけて、最終的には「週5日、1日1時間以内」という約束に落ちつきました。ここまで来ると、週5日ゲームをやらない日があっても、親の方は無理してゲームをさせたりはせず、そのまま様子を見るようになったそうです。

なかなか勇気のいる方法ですが、どうせ放っておいても何時間もゲームをしてしまうのであれば、一度やってみてはいかがでしょうか。

(構成=池田純子)
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