銀行預金はインフレになると価値が下がる

また、今のところ一番はっきりとわかるのは不動産の取引価格の上昇でしょう。不動産関係者に聞いて驚いたのですが、2020年のコロナ禍以降、不動産のような高額なものは売れないだろうと思いきや、都心のタワーマンションの売れ行きは絶好調でどんどん値上がりしているそうです。

大西真人『自由に生きるための 地味な投資で2000万円』(SBクリエイティブ)

首都圏近郊の土地の価格も同様です。知り合いに都心から1時間近く離れた住宅地を相続した人がいるのですが、2021年に売却したところ、2019年に査定してもらったときの価格の1.5倍の価格で売れたそうです。

さて、銀行に預け入れたお金は、減ることはありませんが、微々たる利息がプラスされる以外、増えることもありません。

つまり、銀行預金はインフレになると価値が下がるということなんです。これが銀行預金が安全とはいえない2つ目の理由です。あなたの大切なお金を銀行に預けっぱなしにしていたら、本当にそのお金が必要になったときに価値が下がっているかもしれないのです。

たとえ2000万円の預貯金がつくれたとしても、30年後に「さあ、使おう」と思ったときにものの値段が上がっていて、実質的な価値は2分の1とか3分の1、あるいはそれ以下になっているかもしれません。

どうですか? それでも「銀行預金が安全」と言えますか?

関連記事
「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人はめったに行かない"ある場所"
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
「どんな人なのかが一発でわかる」銀座のママが初対面で必ず確認する"身体の部位"
東京随一の"セレブ通り"を走る富裕層が「テスラやレクサス」を選ばないワケ
「取りやすいところから徹底的に取る」政府がたばこの次に増税を狙っている"ある嗜好品"