運動は自信につながる
運動はもちろん、脳のためだけにやるものではありません。運動をして体のコンディションが良くなると、しっかり食べて、しっかり眠れるようにもなります。そのことはすでに実感しているかもしれません。それに、脳の中で起きることがもうひとつあります。今まで取り上げてこなかった効果ですが、それは「自信」です。
何かが上手になると、当然自信がつきます。同じことが、心が元気になった時にも起きます。体が元気で、幸せな気分で、良く眠れて、心が落ち着いていて、適度にお腹がいっぱいで、集中出来て……そんな状態なら、何をするにしても成功する確率が高いでしょう。あなたもきっとそう感じていると思います。そうやって自信がついていくのです。
しかも、効果はさらに上がります。この効果というのは雪玉のようで、転がるにつれてどんどん大きくなるのです。運動のように自分にとって良いと分かっていることをやると、自分で自分を「えらいな!」とも思えます。少し無理してでもがんばった時はなおさらです。「自信」という雪玉がどんどん転がって、大きくなっていくのです。
スパイラル状に上がっていく
何かをやってみて上手くいったら、次に難しいことに挑戦する時にも、上手くいった時のことを覚えています。すると雪玉はさらに転がります。おまけに誰かが「すごい!」なんてほめてくれたら、もう止まりません。
このように、自信というのはらせん階段のようにスパイラル状になっています。しかしスパイラルには正のスパイラルと負のスパイラルがあります。体を動かすのは、正のスパイラルにするための方法なのです。雪玉を転がすためと言ってもいいかもしれません。
少なくとも3つの点が記憶に残ることを願っています。他のことは全部忘れたとしても、3つの大切な点を覚えていて下さい。
2.脳を助ける一番良い方法は運動です。
3.普段からスポーツをしていなくてもいいし、運動が得意でなくてもかまわないのです。脳はどんな運動をしているかは気にしません。ともかく運動さえすればいいのです。