各種イベントは収容人数の30~50%までで、さらに屋外の上限が1万5000人、屋内は5000人までと定められた。先日までサッカーのブンデスリーガでは、ほぼ満杯の観客を入れていたが、もちろんそれもできなくなる。

接種しないまま感染すると「欠勤」扱い

なお、州政府が2Gでは生ぬるいと判断した場合には、ワクチン接種者やコロナ快癒者に、さらに簡易検査の陰性証明を求める2G+もある。ドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州では、レストランやコンサートの入場、さらに動物園やスキー場のリフトに乗る場合にこの条件がつけられる。また、ナイトクラブとディスコはすでに営業中止だし、この時期の市民の楽しみであるクリスマスマーケットも中止された。

要するにドイツでは、2Gにせよ、2G+にせよ、ワクチンを接種していない人は、まるで身動きが取れず、人とも会えない状況になりつつある。

さらに、問題は公共交通機関だ。実は、すでに11月18日に、バスや電車の利用には3Gを適用することが決まり、12月の初めより、多くの州ではワクチンを打っていない人は、陰性証明がなければ乗車できなくなっている。証明は24時間しか有効でないため、当初、通勤前に検査を受けようとする人で検査場がごった返し、かなりの混乱が起きた。これまでは、CO2削減のために公共交通機関を使えと言われていたが、今ではワクチン未接種者はおちおち電車にも乗れないわけだ。

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打たないことによる不便は、他にもたくさんある。例えば、多くの職場ではすでに3Gが適用されており、ワクチン未接種者は、始業前に週に2~3回、職場によっては毎日、検査が必要となる。なお、未接種者がコロナに罹患した場合は病欠にはしてもらえず、欠勤として減俸となる。医療関係の職場では、検査をしてもダメで、まもなくワクチンが義務になる予定。接種しなければ解雇されるケースもあるという。

ワクチン拒否者はオカルト信者や極右なのか?

そんなわけで、これまでさまざまな理由でワクチン接種を控えていた人たちが、こんな面倒な思いをするなら、やはり打つしかないと諦め始め、現在、ワクチン接種者の数が急激に伸び、多い日には1日で100万件をゆうに越える。ついこの間まで、ワクチン接種は義務にはしないと言っていた政府だが、今では、年内にブースターも含め、さらに2000万本のワクチンを打つのが目標だとか。そればかりか、来年2月あたりをめどに、ワクチン接種は義務になるという。つまり、「打たない」という選択肢は、まもなく公式にはなくなる。