連休前に買って連休明けに売るだけで利益が得られる

同じく連休前に買って連休明けに売る方法も有効な傾向です。日経平均かTOPIXかどちらでも好みの指数に連動する商品で構いません。

まつのすけ『33歳で1億円達成した僕が実践する一生モノの億超え投資法』(KADOKAWA)

リスクを抑えるなら、4連休以上のときは25日移動平均線の乖離かいり率がマイナスであれば避けたほうが無難です。それは右肩下がりが続いていることを意味し、そのような時期は連休明けも下がってしまうことが多くなります。

3連休の場合、とくに直前に大きく下落している場合、あるいは大きく上昇している場合は連休明けも強い傾向にあります。上昇・下落の両方でトレンドが強い場合は、連休前にポジションを落とす動きがあるのか、連休明けの成績がよい傾向にあります。

連休明けの4営業日程度は同じ傾向が続きますが、それ以降は関係がなくなりますから、連休明け4営業日以内ぐらいで上がったタイミングを見て売却するといいでしょう。もちろん連休明けに下落する場合もあるので、あくまでそのような傾向があるという認識のもとでトレードに活かしましょう。私は緩やかな上昇トレンドが続いている時期や、連休前に大きく下落した場合は、積極的に連休明けの上昇を狙っています。

権利確定日の2~4カ月前に買う、優待先回りで9勝1敗も

優待先回り投資もイベント投資では人気の手法です。株主優待は権利確定日に株式を保有している人が受け取ることができます。そのため、人気の株主優待のある銘柄は、権利確定日が近づくにつれて購入する人が増えます。それを利用して利益を狙うのです。

一般的には権利確定日の2〜4カ月前に買って権利付最終日に売却します。過去10年間で8勝2敗あるいは9勝1敗の確率で利益が得られる銘柄が多くあります。いまでも通用する非常に確率の高い手法です。

イベント投資で大事なことは、過去のデータを集めて傾向を探ることです。ですから、データを収集することや分析することが好きな人にはとても向いています。過去のデータを集めれば、エクセルで分析ができます。優待先回りで利益が狙える銘柄は、板がすかすか(取引量が少ない)で、大きな注文を入れられないような銘柄が多く、悪材料の勃発などのリスクを考慮すると、買えたとしても100万円か200万円くらいです。

こうした銘柄にヘッジファンドや機関投資家は手を出せません。得られる利益にしても、100万円の投資で5万円程度ですから、個人投資家にはメリットがあってもプロには誤差の範囲になってしまいます。時間の無駄ですから、優待先回りなどには興味を示さないのです。