仕事中は15分単位で考えよう

やらなければならないことがたくさんあるのに、ついネットニュースを見てしまったり、スマホに手が伸びてしまったりして、時間を無駄にしてしまう。その時間があれば、先延ばしにしていたあの仕事ができたのに……。

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こんな経験がある方も多いことでしょう。その原因は、あなたがだらしないからではなく、仕事に「制限時間」を設けていないからです。

心理学の世界に「パーキンソンの法則」というものがあります。これは「仕事は、与えられた時間の長さいっぱいまで膨張する」という法則です。例えば、5分でできることでも、20分の時間があると、結果的に20分かかってしまうということです。時間制限を設けないと、仕事に必要以上の時間を費やすことになるのです。

逆に言えば、どんな仕事でも時間制限を設けることで、集中力が増し、最短の時間で終わらせることができるわけです。

私がおすすめしているのは、仕事中は時間を15分単位で区切るということです。15分と聞くとあっという間に感じると思いますが、やってみると多くのことができます。

スマホアプリなら音が気にならない

また、60分、90分などひと区切りの時間を長くしてしまうと、前述の「パーキンソンの法則」に従って、作業時間が延びてしまい、貴重な時間を無駄にしてしまう可能性があります。

なお、時間を計る際は、時計ではなく、カウントダウンできるキッチンタイマーがおすすめです。仕事中音が気になるという人は、バイブレーションや光の点滅で時間を知らせてくれるスマホアプリなどを活用してもいいでしょう。

なお、15分の冒頭では、「10秒アクション」を活用してください。

10秒アクションとは、文字通り「10秒あればできる具体的行動」のことで、試しに10秒でできることから動いてみるという方法です。

例えば、報告書を書くのであれば、まず「報告書のファイルを開く」「手帳を取り出す」など、自分で決めた10秒アクションを行います。すると、他のことが気にならなくなり、仕事に集中しやすくなります。

また、「15分でここまで終わらせる!」と決めてからとりかかることもおすすめです。ぜひ、「15分でどこまでできるか」とゲーム感覚でチャレンジしてみましょう。

これを続けていくと、「15分だと物足りない」「15分は長すぎて集中できない」といった人も出てくるかもしれません。そんなときは、時間を5分単位で延長したり、短くしたりしてください。繰り返していると、自分にとって最も集中できる区切り方を見つけることができるはずです。