効率よく仕事に取り組むにはどうすればいいのか。メンタルコーチの大平信孝さんは「時間帯によって適している作業は違う。例えば集中力が途切れやすいランチ後は、他の人と行う仕事を入れるといい」という――。
ノート パソコンに入力する手
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1日を5つに区切り、やることをざっくりと決める

同じ仕事をするにしても時間の使い方を工夫すれば、結果は大きく変わります。

時間を有効活用するために効果的なのが時間割です。学校の時間割のように厳密なものではありませんが、次のように1日を5つに区切り、それぞれの時間帯に合った仕事を割り振るのです。

①出社前の朝時間
②午前中
③昼食後~15時まで
④15時~就業まで
⑤帰宅後の時間

ポイントは、①~⑤の時間内に「最低限したいこと」を決めておくこと。事細かに決めてしまうと、急な変更に対応できなくなってしまうからです。では、1つずつ見ていきましょう。

①出社前の朝時間
出社の朝時間は、他人に邪魔されることなく自由に使える時間帯です。ですから、自分にとって大切なことは、なるべくこの時間帯に行いましょう。例えば、ランニングや語学の勉強、瞑想など、仕事以外のことです。

②午前中
午前中は、比較的集中しやすい時間帯です。ですから、企画や戦略立案など、頭を使う仕事を行うことがおすすめです。余った時間で、その他のTo Doリストに取り組むといいでしょう。

③昼食後~15時まで
ランチの後は眠気もあり、最も集中力が途切れやすい時間帯です。ですから、1人で行う仕事ではなく、ミーティングやブレスト、商談、各種調整など、他の人と行う仕事を入れましょう。

④15時~就業まで
15時以降は、勤務終了までのカウントダウンという締め切り効果によって再び集中力が高まります。そこで、経費精算や日報、各種手続きなどの面倒な事務作業を行うのがおすすめです。こういった雑務で残業するのは誰だってイヤですから、自然と早く終わらせようとするはずです。

⑤帰宅後の時間
終業後は、仕事のことは忘れ、リラックスしたり、楽しんだりする時間を確保しましょう。いわゆる「心の栄養補給」です。友人とご飯を食べに行ってもいいですし、趣味に没頭したり、好きな映画を見たり、ゆっくりお風呂に入ったりと、明日の活力になるような過ごし方がおすすめです。また、寝る前に「その日1日でよかったこと」を3つ思い浮かべてから就寝するといいでしょう。