興味があることを表したいときのあいづち

「驚きですね」「信じられません」「本当ですか?」「そうなんですか?」「それでどうなったのですか?」「すごい!」「それから?」「それで?」「面白いですね」「もっと教えてください」「ほぉ」「まぁ!」「なんと!」「へぇ」「えぇ」

「ほ、ま、へ、え」などは一文字だけでもあいづちになりますね。もちろんカジュアルな表現になりますから、TPOに応じて使ってください。最後は、相手の話に同意できないときのあいづちです。

同意できないときのあいづち

「そうなのですね」「興味深い考え方ですね」「新しい視点ですね」「独自の視点をお持ちなんですね」「○○さんならではですね」「そうかもしれませんね」「その考えに賛同される方は、多いでしょうね」

このようなあいづちからは、相手の話を受け入れたことが伝わります。

また相手の発言を繰り返しても、受け入れたことを表せます。

「○○さんは、今回のプロジェクトには反対だとお考えなのですね」

「この予算では無駄が多いという考えを、○○さんはお持ちでいらっしゃるんですね」

西任暁子『話すより10倍ラク!新 聞く会話術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

自分は同意できないと思ったとき、まずは「相手がそう考えているという事実」を受け入れます。ここでいう「受け入れる」とは同意することではありません。自分には自分の考えがあるように、相手にも相手の考えがあることを尊重するということです。

自分とは違う考えが聞こえてくると、感情的になって反論したくなるかもしれません。反論していいのですが、その前に相手の考えを受け入れられるといいですね。そのほうが建設的な会話ができるからです。

考えは「自分が持つもの」であって、「自分そのもの」ではありません。でも自分の考えを否定されると、自分そのものを否定されたように受け止めがちです。考えと自分をひとつに捉えているからです。

考えは、変わるものです。10年前にいいと思っていたことも、今は変化しているのではないでしょうか? 考えと自分を別だと捉えると、感情的にならずに受け入れられやすいと思います。

【POINT】
・いろいろなあいづちで、ちゃんと聞いていることを伝える
・言い慣れないあいづちは、口に出して身体で覚える
・同意できないときも、相手はそう考えているという事実を受け入れる
・考えと自分を別々に捉える