企業人事においては、等級制度(職能等級、職務等級など)に応じて処遇する考え方が一般的である。社員間の昇進をめぐる競争は、基本的には同じ等級の中で行われる。とくに20~30代半ばくらいまで、つまり、課長になる前はこの傾向が強い。

これには問題もある。大手メーカーの人事部員はいう。

「仕組み上は高い評価をとり続ければスピード出世は可能。だが現場では、『5年目の先輩を立てて、今回は我慢してくれ。来年は良い評価をつけるから』と入社年次に応じた評価がなされている」

(宇佐見利明=撮影)