成果主義の台頭とあわせて、人事部は弱体化しているといわれてきた。首都圏を地盤としているある信用金庫の元人事部長はいう。

「人事部の権威は80年代の頃に比べると、大きく失墜している。もはや現場のミドル層(部課長)に頭が上がらない。社員の配置転換の権限すら実はまったく持ち合わせていない」

権威を失えば足元を見られるのが、企業社会の常識である。労使間の相談に対応する東京都労働相談情報センターによると、最近、大手百貨店や大手証券で行われたリストラでは、人事部の管理職も対象になっているという。