「脳のゴールデンタイム」を使えば、仕事効率は2倍になる

第2位は『神・時間術』でした。

樺沢紫苑著『神・時間術』(大和書房)

本書は、『学びを結果に変えるアウトプット大全』など大ベストセラーの著者として知られる精神科医、樺沢紫苑さんの一冊です。朝は気が乗らないので軽めの作業から着手し、重要な仕事は夕方ごろからやっと始める——そんな働き方をしている人もいるかもしれません。ですがそんなあなたも、本書を読めばきっと、タスクの進め方を見直したくなるでしょう。

著者の提唱する「神・時間術」を一言で表すと、「集中力の高まる時間帯に集中力を要する仕事を行い、そうでない時間帯には集中力をさほど要さない仕事をする」というものです。

「集中力の高まる時間帯」は、起床後2、3時間。脳が疲れていないので、最高のパフォーマンスを発揮できるのです。「脳のゴールデンタイム」と呼ばれるこの時間帯には、論理的な作業や執筆などといった高い集中力を要する仕事を、それ以外の時間帯には、打ち合わせや単純作業などを行いましょう。

著者は、脳のゴールデンタイムに重要な仕事をするだけで、仕事の効率を2倍以上に高めることができるといいます。意外と簡単に取り入れられる「神・時間術」、あなたもさっそく試してみませんか。きっと「もっと早く知りたかった!」と感じるはずです。

人生には「遊び」によるエネルギー補給が必要

第3位も精神科医、樺沢紫苑氏の『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』がランクインしました。イラストをふんだんに使い、「朝」「昼」「夜」「仕事」「学習」「コミュニケーション」「健康」「人生」を「最適化」するためのノウハウを紹介した一冊です。

樺沢紫苑著『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』(KADOKAWA)

夜の最適化のひとつとして挙げられているのは、「遊び」。マラソンで、きちんと「給水」できている人がゴールまで着実に走り続けられるのと同様、人生においても「遊び」によって意識的にエネルギー補給をする必要があると著者はいいます。

忙しすぎて、遊んでいる暇なんてない——そんな人は、遊びの予定を先に入れてしまいましょう。そうすれば、その予定に間に合うように仕事や用事を終わらせようという意識が働くはずです。「絶対に次の予定までに終わらせる!」と決めて自分を追い込むことで、ノルアドレナリンが分泌され、脳が活性化する効果も期待できます。

あなたの一日は、さまざまな習慣や選択の積み重ねによって成り立っています。一つひとつの行動を「最適化」して、よりよい毎日を送りましょう。