プログラミングスキルがあれば食いっぱぐれない

楽して稼ぐために、プログラミングスキルを身につけるのは極めて有効です。

僕自身、学生時代に仲間といろいろやってみて、「プログラミングができてウェブページがつくれたら食いっぱぐれがないな」とわかり、そのスキルを磨きました。

今でも、プログラミングができるのにまったく仕事が見つからない人など、ほとんど見たことがありません。

とくに、「アプリ開発」は個人で比較的簡単に行えます。アプリはウェブサービスと異なりストアで見つけてもらえ、気楽に買ってもらえます。大儲けとまではいかなくとも、ちょこちょこ稼いでいる人はたくさんいます。

これが英語圏だと、人件費が安い国のエンジニアと競争になって負けてしまうことも多いのですが、日本語の壁のおかげで競争も激しくありません。

今のところ、個人でアプリをつくっている日本人エンジニアの数はあまり多くないので、しばらくは稼げるでしょう。

プログラミングというと、何かすごく難しいことだと感じるかもしれませんが、中学の数学がわかるくらいの学力があれば十分です。

ただ、プログラマーはとにかく難しく表現したがります。なかには、素人にはチンプンカンプンの専門用語を使ってマウンティングしてくる人もいるでしょう。でも、それで躊躇する必要なんてありません。

プログラミングを早く自分のものにするコツは、優れたものをマネすること。

それから、わからないことは人に聞くこと。

独学で頑張ろうとすると、大切なことと本当はどうでもいいことの区別がつかないので、最短の道を通れません。詳しい人に聞くことで、「ああ、ここにはこだわらずにスルーしていいんだな」ということがわかります。

パソコンを配りまくります

もう一つ、プログラミングを身につけるためには、小さいうちからパソコンに触れておくのも大切です。パソコンでゲームをしたり、文章を書いたりした経験があれば、プログラミングの学習効率は高まります。

そこで、僕は子どもたちがパソコンに触れる機会を増やすための活動を始めました。児童養護施設にパソコンを寄付するプロジェクトです。

児童養護施設には、子どもたちが自由に使えるパソコンがなく、社会に出てはじめてパソコンに触れたという子も多くいます。そうした子たちはなかなかプログラミングを学ぼうとは思えないでしょう。

ひろゆき『ひろゆきのシン・未来予測』(マガジンハウス)

だから、児童養護施設に無料でパソコンを配ることで、プログラミングを学ぶ子を増やすきっかけになるのではないかと考えたのです。

僕が親にしてもらったことで、今でも感謝しているのは、小学生のときに誕生日プレゼントで「MSX」という家庭用パソコンを買ってもらったことです。このパソコンを使っていろいろ遊んでいたことが、プログラミングのスキルを身につける下地になりました。

プログラミングができれば、僕のように、フリーランスになったり、海外で働いたり、さまざまな選択肢が手に入ります。

子どもたちがパソコンに触れるきっかけをつくって、その中から未来のプログラマーが生まれてくればいいなと思っています。

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