米国株式に投資をするならS&P500に投資
もう少し、より積極的に米国株に投資がしたいと考えるのであれば、米国の大型株を対象とした株価指数「S&P500」に連動する投資信託やETFを購入するのがいいと思います。もしくは全米株式に投資ができる「VTI」というETFもおすすめです。
私たちの身の回りを見ても、スマホでiPhoneを使っている人が多いですし、パソコンにはマイクロソフトのウィンドウズやオフィスがインストールされています。また、インターネットで検索する際には、グーグルを利用するでしょう。外に出ればコカ・コーラの飲料やスターバックスでコーヒーを買ったりします。
これらは全て米国企業の商品です。米国株に投資することは、決してハードルが高いことではなく、私たちの生活の中で身近な企業に投資することになります。また、米国の企業は、世界中でビジネスをして利益を得ているグローバル企業ですから、世界経済の発展とともに得られる利益も増えていきます。
いまはまだ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないので、「アフターコロナの米国経済は大丈夫か」と心配している人もいるかもしれません。しかし、米国ではかつて百日咳や腸チフス、コレラなどが流行しました。そのときにも一時的な混乱はありましたが、下水道を整備したり、治療法を開発するなど適切な対処で克服し、株価は回復して成長を続けてきたのです。コロナウイルスに関しても米国の製薬会社がいち早くワクチンを開発していますから、いずれ克服できるものと考えております。
バフェットは米国株に強気の姿勢を崩していない
著名な投資家であるウォーレン・バフェットはバークシャー・ハサウェイの2020年の年次総会で「米国の成長を止めることはできない」と米国株への強気の姿勢を崩していません。また、「ほとんどの投資家はS&P500インデックスファンドを信頼したほうがいい」とアドバイスしています。
S&P500に連動する商品には、投資信託の「eMAXIS S&P500インデックス」がありますし、米国ETFの「VOO」(バンガード・S&P500ETF)などがあります。
ただ、投資期間によっては米国以外の地域が大きく伸びるときもあるでしょう。そのときに全世界株式に投資していれば、その成長を資産に取り込むことができます。その意味では全世界株式に投資していたほうが、安定的なリターンが期待できます。
全世界株式に投資する投資信託やETFでも6割ほどは米国株式が含まれていますから、米国株のリターンも逃しません。
手間をかけずにある程度のリターンを狙いたい人は全世界株式型、さらに高いリターンを狙いたい人で時期によっては全世界株式よりもリターンが低くなる可能性も許容できる人はS&P500に連動する商品を選ぶのがいいでしょう。