ブランドの見直し、収益管理の厳格化が必要

西武HDが、今後も、ホテル・レジャー事業を継続し発展させたいのなら、ブランド力を磨き富裕層など上客に支持されることだ。そのためにも、ブランドを整理統合する必要がある。個々のプリンスホテル&リゾートの独立採算制についてもより厳格化すべきであろう。この先も外資系高級ブランドホテルの国内進出が続くことで、プリンスホテルは、更なる苦境に陥る可能性も高いのだ。

西武HDは、ホテル・レジャー事業において、業績不振のときには資産を売って穴埋めするのではなく、プリンスホテルブランドの乱立を見直し、個々の収益管理をより厳格化することが最低限必要となろう。

なお、同じく西武HD傘下の西武鉄道では、特急ラビュー、特急レッドアロー、S-TRAIN、拝島ライナー、快速急行、急行、通勤急行、快速、通勤準急、準急、各駅停車と、その数11種類にも及ぶ電車が日々運行されている。初めての利用者は無論、通勤・通学利用者でも混乱するのではと思うほどの乱立ぶりだ。西武HDが2期連続の赤字から脱却するためにも、ホテル・レジャー事業同様、鉄道業においてもブランド・名称の整理統合は遠回りのようで必要な作業といえよう。

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